昨日の記事でもちょっと触れたのですが、
うつは発症する前にいろいろと「前兆」が表れます。
もっとも、そのほとんどは取るに足りないほどのものですので
たいていの人は「ストレスが溜まってるな」程度にしか考えないでしょう。
ですが、その油断が命取りです。
心身が発するサインを見逃してしまったために、
「気付いた時には重症化」なんてケースは、
掃いて捨てるほどあるはずです。
では、うつ発症の際にどのような兆候が表れるのでしょうか?
これは人それぞれに違うと思いますが、
私の場合で思い当たるものを列記してみます。
【精神的な兆候】
ボーッとしている時間が増える
判断力が衰え、頭が回らない
何に対してもやる気が出ない
食事が美味しくなくなる
感情が平板になり、喜怒哀楽が乏しくなる
朝、起きたくなくなる
消えてしまいたい、死にたいと思う
【肉体的な兆候】
眠りが浅く、目覚めがスッキリしない
いつも体が重く感じる
平衡感覚が乱れ、ふらついたりする
胃の痛みや吐き気が頻繁に起こる
関節痛や体のこわばりを感じる
いずれも、軽い方から重い順に並べています。
「死にたい」なんて思うようになったら、
もう間違いなくうつです。病院に予約を入れましょう。
また、こうした兆候が「朝は強く、夕方になると軽くなる」のなら、
それもまた間違いなくうつです。とっとと病院へ行ってください。
うつは、ある意味「サイレントキラー」です。
たいした兆候もないまま、どんどん症状が進行していきます。
重症化すればそれだけ治すにも時間がかかりますし、
あなただけでなくあなたの周囲の人たちにも大きな負荷をかけます。
そして時として命に関わります。
「最近、調子悪いなぁ……」
そう思ったら、また思い当たる節があるなら、
まず病院に行きましょう。
本当に、それがあなた自身のためなのです。