先日の「雨の中に立ち尽くす」話にからんで、少々言葉が足らなかったところがありました。
また、このたとえ話はうつ発症から治療、完治までを考えるときの、
理解しやすいガイドになりそうな気もします。
そこでもう少しゆっくりと、この話について考えてみます。
まず、外出しているあなた自身を想像してください。
仕事でも遊びでも、あるいは近所に買い物に…でもけっこうです。
一人で、あるいは誰かと一緒でもかまいませんし、
どんな服を着て…なんてところも想像にお任せします。
任せますが、ちゃんと服は着ていてくださいね。
さすがに素っ裸はまずいです。
ともあれ、あなたは屋外を歩いています。
そのほかのシチュエーションは、自由にイメージしてください。
さて、あなたがテクテクとあるいていると、やがて雨が降ってきました。
初めのうちはポツリポツリと、ですが少しずつ少しずつ、雨脚が強まっていきます。
やがて本格的な「雨降り」となり、あなたの頭や肩を雨が濡らしていきます。
……まぁ、実生活の中で当たり前のように起こるこうした状況。
その中で、あなたは何を感じ、何を考え、どのような判断をして、どう行動するのか。
こんな取るに足りないような話の中にも、よくよく考えてみると、
うつの発症を防ぎ、ダメージを極力軽くし、回復を早め、再発を避けるという、
完全に近い「うつ対策」を見出すことができる……かもしれないなと
私は考えているのです。
詳細は、次回から順次話していくことにします。