無限ループを抜け出すには

さて、ここからは「思考の無限ループをいかに脱するか」という
お話を始めたいと思います。
初めにご注意ですが、現在うつを患っている方は、
できるだけ「調子の良いとき」に実践するようにしてください。
うつ気分バリバリのときにやらかすと、逆効果になりかねません。
あと、くれぐれも無理をしないこと。これだけはお願いします。

で、例の無限ループ。

1)仕事のストレスが辛い、苦しい
 ↓
2)もう、こんな仕事は辞めてしまいたい
 ↓
3)でも同僚も頑張っているし、辞めたらお客様にも迷惑がかかる
 ↓
4)それに、仕事を辞めたらどうやって生活していくのだ
 ↓
5)だから辞めるわけにはいかない
 ↓
1)だけど仕事のストレスが辛い、苦しい(以下略)

出口のない思考のように見えますが、実はこの思考ルーチンには、
いたるところに出口があるのです。
一本道に見えるルートには、実は分岐があるということです。
たとえば、こんな具合です。

1)仕事のストレスが辛い、苦しい
 ↓→ストレスの原因をつきとめ、それを排除・改善する
 ↓
2)もう、こんな仕事は辞めてしまいたい
 ↓→辞職も含め、休職・休暇、同業他社への転職というアクションもある
 ↓
3)でも同僚も頑張っているし、辞めたらお客様にも迷惑がかかる
 ↓→自分と他人は別。また、お客様への不利益以上に自身の心身の健康が重要
 ↓
4)それに、仕事を辞めたらどうやって生活していくのだ
 ↓→貯金の取り崩し、銀行・生命保険等からの借入で当座はしのげる
 ↓
5)だから辞めるわけにはいかない
 ↓→辞職できない決定的な理由はない
 ↓
1)だけど仕事のストレスが辛い、苦しい(以下略)

私自身がそうでしたが、こうした分岐に「気付いていない」という人は、
実はとても多いのではないでしょうか。
それは分岐の存在そのものを「知らない」というわけではありません。
固定された思い込みによって、頭から否定してしまっているのです。
そのために「目に入らない」のです。

「仕事が辛いのは当たり前じゃないか」
「辛いから辞める? この弱虫め」
「みんなが頑張っているのに、一人だけ逃げるのか」
「仕事を辞めたら、収入がなくなるのだぞ」

……こんな思い込みに縛りつけられて、
あげくに出口の「見えない」無限ループに陥ってしまうのです。

ですから無限ループを脱するためには、そのルートを解きほぐし、
出口への分岐点に立ちはだかっている「思い込み」を打ち壊すことです。

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