…などと、えらく景気のいいタイトルではありますが、
実際のところ、どれくらい効果があるのかは判りません。
でも、私自身の経験からしたら、まずはこれだけ注意しておけば
発症も再発も、かなりの確率で防げるんじゃないのかな…と思うのです。
で、その「うつを防ぐ第一歩」というのは
「正直になること」です。
………
………
…なんか、よく判りませんよね。。。。。。
つまりですね、自分自身に正直なることです。
「俺はコレがイヤなんだ!」とか、
「私はこうしたいんだ!」とか、
「どうしてコレがこうならないんだ!」とか、
そんな心の声に正直になりましょう、ということです。
すでに別のところでもお話ししていますが、
うつ発症の直接の引き金になるのは「心の葛藤」です。
で、それを生むのが心の生活習慣…という話はすでにしたので割愛しますが、
問題はこの「心の葛藤」です。
つまり、「こうしたい」と欲求を発散させようとする心と、
「いや、それはいけない」と欲求を抑え込もうとする心が
あなたの中で押し合いへし合いをしているのです。
他者との間でこうしたやりとりを行うのであれば、
それは「議論」「討論」あるいは「交渉」であって、
話し合いを続けるうちに落としどころも見えてきます。
異なる立場と異なる見識、異なる判断基準を持った者同士が
それぞれに意見を戦わせるのですから、
そこから新たな道…「第三の道」ともいえる結論が出ることも期待できます。
ですが、あなた自身の中で起こる葛藤には、
答えが出ることがないのです。
なぜなら、異なる意見を戦わせているように見えて
その善し悪しを判断する物差しは共通しているからです。
これではいつになっても結論が出ません。
無理に結論を出したとしても「やっぱり、この結論は間違っていたのでは」などと、
後になって後悔することになります。
ですから、「こうしたい」「これがイヤ」という心の声には正直になって、
それをあなた以外の他者に投げかけていくのです。
日本人のコミュニケーションの常識からすると、
少々異質な行動ではあります。
ですがこの方法で、うつの危険は大きく下げることができると私は思っています。
職場の環境に不満がある。
気に入らない人間とつき合わねばならない。
やりたいことがあるのだが、今の環境では実行できない。
一見、自分勝手にみえるこれらの不平不満も、
それを口にして表に出すことで、葛藤を自分の中に溜め込まずに済みます。
葛藤を吐き出して、そのうえで関係者にも検討してもらうのです。
「俺、この職場のここが我慢できないんだよ。何とかならんのかな?」
堂々と、吐き出すのです。
……もちろん、「そんなこと、できるわけねーじゃん」というご意見が大多数でしょう。
でも、本当にそうでしょうか? 本当に、どうにもならないことなんでしょうか?
そのあたり、また回を改めて考えてみることにいたします。