〈うつ再発予防〉再発防止について考えてみる

このところ、うつ発症の予兆についてあれこれお話ししてきました。細かいところまで話し始めるとまだまだネタは尽きないのですが、必要なことはひととおりお話しすることができました。とりあえずここまでで「ひと区切り」として良いでしょう。

で、次は「再発防止」についてはお話ししてみようと思います。
…さっそく、そのためのカテゴリも作りました。

このテーマは、実はかなり広い範囲に話が及びます。
「うつの再発を防ぐこと」は、言い方を変えれば「寛解状態を維持し続けること」であり、それはすなわち「完治」と同様の状態です。
ですから再発防止を語ることは「いかに完治させるか」ということに直結することでもあるのです。 

「寛解と完治は違う」というご意見もあるでしょう。 そうですね、確かにそれはもっともです。寛解は症状が発生しないようにコントロールされている状態を指すものですし、完治はそうしたコントロールがなくても症状が発生することがないと保証できる状態を指すものです(これが私の理解なのですが、間違っていたら、どなたかご指摘ください)。

でも……そもそも、うつが「誰でも発症する可能性がある」ものだとしたら、たとえ「完治」していたとしても、ふたたび「発症」する可能性はあるわけです。
うつに襲われ、なんとかそれを撃退して元通りに戻ったものの、数年後にまたうつを発症した。
こうした例は実際に数多くあるでしょうし、本ブログの読者の方々の中にも、そうした経験をお持ちの方がおられるかもしれません。

ですがそれが「再発」なのか、あるいは「新たな発症」なのかという違いは、けっこう大事なところのような気がします。それによって、その人がどのような理由でうつを発症するのかの見きわめがつきますし、それが判れば発症・再発防止にも大きく役立つようにも思えるからです。

何やら理屈っぽい話の連続で恐縮ですが、まぁゆるゆると、次回以降にお話ししていくことにいたします。
 

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