いつぞやの記事で、うつの前兆や闘病中のあれこれのほか、
「うつを克服するとどうなるか…という記事もお届けしたい」ということを書きました。
私自身がそうでしたが、うつ真っ最中の状態ですと、
希望的な将来像なんてものは、これっぽっちも見えてきません。
この重圧と暗闇が一生続くのか…という、絶望しかありませんでした。
ですがそれは、「うつ」という病気が見せる幻であり、ペテンです。
決して現実のすべてではありません。
私たちは、映画やテレビドラマを観ます。アニメを観ます。
劇場に足を運んで、お芝居を観る人もあるでしょう。
そんなとき、私たちは例外なく「これはフィクションである」という前提に立っています。
その前提の上で、フィクションの世界に入り込み、感動したり驚いたりしています。
それでも映画館や劇場を出るときには、あるいは番組枠が終わる頃には
「いやぁ、面白かったね」などと言いつつ、
フィクションの世界を回顧したりします。
うつに冒された時に頭に浮かぶもろもろのイメージも、
これとまったく同じなのです。
それは幻影であり、フィクションに近く、
厳然とした現実ではありません。
うつ絶好調のあなたが「そんなことできない!」と思い込んでいることは、
たった3秒で解決できてしまうことであったりするのです。
こうしたことは、うつを脱してみないとなかなか分からないところではあります。
逆に、うつを脱してしまえば、こんな自由があるんだよ…ということを、
少しお話ししたほうが良いのかなとも思っています。
なのでここからしばらくは「うつが治ったら、こうなった」という話を
続けていきたいと思います。
例によって私の経験だけがソースですので、
すべての人に当てはまるかどうかは分かりません。
その点はご容赦くださいませ。