よく言われることです。
「精神科はなんとなく行きにくい」
…なぜでしょうね?
「精神を病む」ということに対して、
「恥ずかしい」「みっともない」と感じていることの裏返しでしょうか。
でもちょっと考えてみてください。
心を病むというのは、恥ずべきことでしょうか?
まともではないことですか?
みっともないことでしょうか?
だらしないことですか?
心を病んだ人たちに対して、
もしかしてあなたは「みっともない奴らだ」と
心の底で思っていたりするのでしょうか?
「この恥知らずめ」とか思っているのでしょうか?
「大の大人が、だらしない」
「いい歳をして、みっともない」
「まともな人間とはいえん」
心を病んだ人たちに対して、
あなたはそんなふうに思っているのでしょうか?
…違いますよね。
そんな見境のない差別的な考えを、
あなたが持っているはずがありません。
そう、心を病むということは、
少しも恥ずかしいことではありません。
ましてやそれを治すために、
専門医である精神科のドアを叩くことが
恥ずかしいことであるわけがありません。
むしろ、自分の病気に正面から向き合う、
勇気ある行動と言うことができるはずです。
「どうも、精神を病んでいるらしい…」
そう感じた時点で精神科に出向くことは、
恥ずかしいどころか勇気ある行動なのです。
これだけ言葉を並べても、
まだ病院に行くことができない。
そんなあなたは、自分に正直に向き合うことができないのです。
医師の診断を待つまでもなく、精神を病んでいます。
つまり、病人です。
……病人ならば病人らしく、
さっさと病院に行ってください。