「うつ」に効くサプリはあるのか─その1

うつというのは明らかに脳の病気ではあるのですが、そのうつ状態に陥っている脳の中で何が起きているかというと「セロトニンの働きが落ちている」という状態になっているのだそうです。

セロトニンというには、脳の中でウロウロしている物質で、脳の神経細胞の間を行ったり来たりして情報を伝達する役目を果たしています。ところがうつ状態になると、このセロトニンがうまく働いてくれなくなってしまいます。
たとえて言うと、…そうですね、マンションの一室に住んでいるあなたが、隣の家から回ってきた回覧板を、さらにお隣さんに手渡すようなものです。
あなたは回覧板をセロトニン君に渡して「お隣さんに渡してね」と言い含めるのですが、セロトニン君は回覧板を持って家を出たまではいいけれど、そのままお隣さんに行きもせずにわが家に帰ってきてしまう…とまぁ、こんな感じです。
結果、大事な伝達事項がお隣さんに伝えられない…つまり情報伝達が滞る、ということになるのです。

この「セロトニンの働きの異状」についてはすでに判っていて、現在使われている抗うつ薬は、このセロトニンの働きを正常な状態に戻そうとするものだそうです。
そして、こうした働きを持つ物質として、製薬メーカーで開発されたもの以外にも、いわゆる「サプリメント」の分野でさまざまなものが登場しているようです。
それらの多くは「セロトニンの働きを正常に保つ」というような作用を持っているといわれ、それなりの反響も得ているようなのですが…果たしてどうでしょうか?

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