タイトルが本ブログ中で最も長いと私の中で話題になっておりますが、それとはまったく関係なく「うつを治すための第一歩」の話です。
ただ、ここで少し話を巻き戻す必要があることに気づきました。
前回の記事で書いた通り、うつから抜け出すにはまず「自分の欲求と向き合ってみる」ことが有効だと私は信じているのですが、「なぜそう考えるのか」という根拠を、先にお話ししておかなくてはなりません。それは「人はなぜうつになるのか」ということです。
もう少し、正確な言い方をすると「なぜ、うつ症状が発症するのか」ということです。
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「うつ 原因」といったワードで検索をかけてみると、いろいろなサイトがヒットします。ですがそれらのサイトの多くは「うつの原因はよく判っておらず、またその原因はひとつではない」というような、なんとも歯切れの悪い記述ばかりが目につきます。
まあ、無理もありません。実際のところ、人はなぜうつになるのか、その原因は医学的に明確にされていません。ですから…特に医師やクリニックなど、医療系のサイト内では、こうした記述にせざるを得ない、という事情はくみ取れます。
…いろいろと、しがらみがあると窮屈ですね。
ですがこのブログは言ってみれば私の庭ですから、私なりの意見をでかい声で言わせていただきます。
(あらためて申し添えますが、これはあくまで私の経験から導いた論ですので、すべての方々に当てはまるとは限りません)
うつ発症の直接の原因は、ストレスです。
どのようなストレスかというと、自分の理想と現実とのギャップが埋まらないことによるストレスです。
「これをやりたい」「こうありたい」という自分の希望、理想がある一方で、現実的にそれが実現できない(あるいは、実現できないと思い込んでいる)ために起こる葛藤です。
こうした葛藤は、思考のループ…願望と、それを打ち消すループを生み出します。
「こうしたい」→「でもできない」→「でも、こうしたい」→(略)
このループを生んでしまうのです。
このようなループは、終わりがありません。なぜなら、「こうしたい」という願望に対して自分自身が「でも、できない」とNGを出しているためです。これでは、自分自身が納得のいく解答を得ることができません。ですがそのことに本人は気づいていませんから、いつまでも思考のループを繰り返すことになります。
「こうしたい」→「でもできない」→「だけど、こうしたい」……。終わりがありません。将棋やチェスの「千日手」みたいなものです。
こうなると、脳内では常に終わりのない思考がループし続けることになります。これは脳にとっては大きなストレスでしょうし、他のことを考える余裕を圧迫することにもなります。そのため……ここから先は、私の推測ですが……脳が、その大きな負荷を回避するため、情報伝達物質であるセロトニンの活動を阻害して、「いま以上、余計なことを考えられない状態」にしてしまうのではないでしょうか。