昔の精神科の薬というと、それこそ
「ブドウ糖をカプセルに詰めただけ」というような、
そんなものばっかりだったそうです。
実は私、身近に医療関係者がおりまして。
しかもそれが精神科に関わっていたものですから、
私自身がうつを発症する前から、そちら方面の情報には
ちょいちょいと触れてはいたのです。
そんな中から聞いた話ですので、
あながち嘘とは思えません。
もちろん、こんな代物で病気が治るとは思えませんが
そこは「プラセボ効果」という奴です。
薬を飲んでいるという安心感、暗示が、
本当に心を落ち着かせ、安定させる効果を現したそうです。
さすがにその頃とは時代が違い、
今は明確な生理的作用を持った薬が数種類できあがっていて、
患者さんに合わせた処方がされるようになりました。
それでも、やはり人それぞれに薬との相性はあるみたいですね。
また、ひとくちに「うつ」といっても、その症状はいろいろで
不眠が強かったり不安感が大きかったりすれば
それらを抑える薬も必要だったりして
必然的に薬は増えていきます。
私は治療開始当初から「パキシル」を処方され、
またこの薬がよく効いたクチなのですが
そこはやはり個人差があるところで、すべての人に「効く」わけではありません。
うつの薬は飲み始めてから効果が出てくるまで、
だいたい二週間くらいのタイムラグがあり、しかもその間は
薬の副作用がドカンと出てきたりします。
効果が感じられない、あるいは副作用がキツい…というときは
医師に相談するべきと思います。
我慢していても、良いことはありませんよ。
…今まで我慢しすぎたあげくに、うつになっちゃったわけでしょ?
それを思い出してみましょう。