うつは「甘え」なのか?

よく聞かれる話です。

そりゃあ、元気な人から見たら「甘え」以外には見えないでしょうよ。
別に胃やら肝臓やらを患っているわけでもないし、腕やら脚やらポッキリ折っちまったわけでもないし、見た目にはどこも支障がなくて、ただ「気力がない」とか「何もする気になれない」とか言われるわけですから。いきおい「甘ったれてんじゃねえ!」とか思うでしょうよ。
また、ここ数年で話題に上っている「新型うつ」ってやつに至っては「仕事はできないけど、趣味や娯楽は支障なく楽しめる」という認識が広がってしまって(まぁ、ほぼその通りなのでしょうけれども)、ますます「ただの甘え病じゃん」って理解が一般に浸透してしまっているようです。

でもねえ。
たとえば「痛みに強い人・弱い人」っているでしょう? あとは、風邪引いても滅多に寝こまない人と、ちょっと熱が出るともう体が動かなくなっちゃう人とか。…もっと解りやすいところで言えば、猫舌の人とそうでない人。こういう人それぞれの違いってものが、あるじゃないですか?
外からの刺激や病的な原因で起こる心身の変化に対して、どれほどの耐性を持っているのかは人それぞれに違うし、しかもその差は時としてかなり大きかったりするんですよ。
それを理解してほしいなと思うのです。

ただ、「うつ=ただの甘え」って認識が広がっているのは、うつに対して組織(会社とか家族とか)や社会全体が、「ことなかれ主義」に走っているからではないか、という懸念を私は持っています。
たとえば職場の誰かがうつを発症した。うつって、よく解らない…でも、それを理由に退職勧告とかしたら問題になるだろうし、閑職に追いやったりするのもヤバイ。心の病ってことで差別したなんて言われかねないし…。そんなこんなで、うつを患った本人に対して妙に手厚すぎる対応をしてしまう。そんな素地があるのではないかと思うのです。
うつを患った本人にしても、そうした気持ちが無いとは限らない。オレは心を患っているんだから、何とかしてくれるのが当然だろう、という…。まぁ実際にうつになってみると、そんな発想はとてもとても出てこないのですがね。

ともあれ、世間の健常な人々が思っているほど、うつは「甘えの産物」ではありません。
まずそれはきちんと申し上げておきます。

…きょうはずいぶんと言葉が足りずに支離滅裂な内容ですが、まぁ時にはそんなのも良いでしょう(ってか、いつもとあまり大差ない気もするが)。このブログも今のところ、閲覧者ゼロですしね。今後も言いたいことを放言していくことにいたします。

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