ひたすら体を痛めつける

アルコールにはまってしまって何が辛かったかというと、止まらない吐き気です。あの胃袋をギュッと鷲づかみにされるような痛みとともに、「ウエッ」となるわけです。それが三〜四回、立て続けに起こります…そりゃぁ辛いです。涙目になります。

それに膨満感っていうのでしょうか…常に胃がパンパンに張ってしまって、腹が減っても「何も入らない」という感じになってしまうのです。ひどいときにはそれこそ息も苦しくなってきますから、尋常ではありません。
こんな思いを味わってなお、酒を止めようとしないどころか、減らそうともしないのですから、我ながらあきれ果てたものです。

このように、私がうつを患っている間、私の胃袋君はひたすらに受難の日々でありました。そんな中で何度かは、私自身「これはヤバいんじゃないの?」と感じた時期もあり、そのたびに病院に出向いて検査を受けたりもしたのですが、どういうわけか、検査の結果は「問題なし」だったのです。
自分自身を省みて、あの生活ぶりではかなり胃の中も荒れまくっているだろう…と予測していたのですが、三回くらい内視鏡検査を受けましたが、何の異状も見られませんでした。

あれだけ激しい吐き気があって、しかも親の敵のごとく飲み続けていたにも関わらず、なぜ何の異状も見られなかったのか。それだけが今も謎のままです。
ですが「検査結果、異常なし」とのお墨付きを貰った私は、さらに輪をかけて飲みまくるようになり、そのためにうつの回復も遅々として進まぬ膠着状態に陥ってしまっていたようです。

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