うつが治ったらこうなった-10【酒に注意!】

うつ真っ最中だった頃の私は、同時にアルコール依存でもありました。
いや、医師から診断されたわけではありません。
しかし当時の飲みっぷりといったら半端ではなく、それこそ目が覚めてから再び眠るまでの間、ほぼ間断なく飲み続けていたものです。

 

まず目が覚めて体が動かせるようになったら、机の上の焼酎のボトルから直接、ひと口ふた口。
もちろんすぐに起きられるものではありません。
しばらく布団の中でもぞもぞしているうちに、酔いが回ってきます。
酒が入るとうつの苦しさがいくらか和らぎますから、ようやくここで布団を抜け出せるのです。
で、台所に移動して冷蔵庫からキンキンに冷えた缶ビール。これが昼頃です。
昼食はほとんど摂りません。というか、ビールが昼飯です。
そのまま適当にビールを飲みながらダラダラと過ごしているうち、夕方になると一時的にうつ状態から抜け出せます。「日内変動」というやつですね。
とはいえ仕事なんかできる状態ではありませんから、なんとなくネットサーフィンしたり本を読んだりしながら時間をつぶし、また酒を飲み…というサイクルが続きます。

 

ずっとこんな調子でしたから、酒が習慣になってしまっていたんです。
そのためうつを脱却してからも、酒量を減らすのがなかなかたいへんでした。

 

もともと飲んべえな私ではありますが、さすがにうつから完全復活してからは、あそこまでひどい飲み方はしなくなりました。
しかし何かの拍子に度を越した飲み方をしてしまうと、その翌日に「うつ気分」に近い感覚にとらわれることがあります。

 

気分がどんよりとして頭が回らず、何もする気になれない。
全身がだるく、体を動かすのが億劫で、横になっていたい。

 

…ただの二日酔いじゃねえか、という話もあり、実際に熱いシャワーでも浴びればスッキリするのですが、うつと酒のグダグダな日々を経験してきた私としては、どうもこれが再発への道であるような気もするのです。

 

実際のところ、うつと酒は悪い意味で非常に相性が良く、過度の飲酒がうつ症状を惹起したり、加速させたりということがあるそうです。
私の場合は酒でうつを忘れられたのですが、必ずしもそうしたケースばかりではないのでしょう。
となると、たとえうつから抜け出せたとしても、過度の飲酒によって再びうつの日々へ逆戻り、ということもあり得ない話ではありません。

 

酒は百薬の長と私は信じて疑いませんが、やはり加減というものがあります。
私自身の年齢や体力を考えても、昔同様に派手に飲んでいては心身を壊すばかりです。
今現在うつ傾向が見られる方、あるいは寛解・完治された方、もちろん現在進行形でうつを患っておられる方。くれぐれもお酒には注意するようにしてください。
私が言うのもおかしな話ではありますが。

 

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