【うつが治ったらこうなった】どこへ行っても怖いものなし

旧ブログでちょこちょこ書いていた「治ったら」シリーズです、中途半端なままで終わった気がしますので、あらためて続きを書いてみますが、重複もあるかもしれません。そのあたりはご容赦を。

さて、うつから抜け出すとさまざまなところで、自分自身の変化が感じられます。それは日常の言動であったり、判断基準であったり、感情の動きの変化であったりしますが、中でも最も大きな変化が「怖いものがなくなった」ということです。
…そうは言ってもね、やっぱオバケとかユーレイとかは苦手ですし、主に台所回りをうろつくあの昆虫もダメです。女房と娘の手前、平気な顔してスリッパやら丸めた新聞紙やらを振り下ろしたりしますが、内心はビクビクのドッキドキです。それでもうつから回復してからは明らかに、人や出来事や自分の行動に対する恐怖感、威圧感というものを感じることがなくなりました。

もともと社交的で明るい性格に見える私ですが、実は変なところでヘタレで、悲観的かつ臆病なところがありました。だから何か新しいことを始めるにしても「うまくいくとは思えないけど…」などと、心のどこかで思っているのが常でした。今となってはそうした性格も、うつに取りつかれる要因のひとつだったろうと思います。
ところがうつから抜け出すと、そのあたりがガラッとポジティブに変化します。どんなことでも「まずやってみよう」というところから考えるようになります。見知らぬ人に積極的にアプローチするのも平気です。街中で何やら長蛇の列ができていたりしたら、好奇心を抑えることをしません。並んでいる人を捕まえて「何の行列ですか?」なんて尋ねたりします。事の大小を問わず、自分から能動的に動くということが一気に増えました。

これは人によって違うのかもしれませんが、うつになる過程では、自分を自分で抑圧する意識のベクトルが働きます。つまり自分の中で葛藤が起こるのです。それこそがうつ発症のトリガーなのだということを、おそらく私は直観的に知ったのでしょう。だから葛藤する必要がないと判断される場合には、やりたいことを遠慮なくやる、という行動をとるようになったのだと思います。

とはいえ自分勝手の傍若無人では、今度は周囲から弾かれてしまいます。そのあたりは節度が必要ですね……私も気をつけることにします。

ごめんなさい!コピーはできません。
タイトルとURLをコピーしました