前回の更新から、なんと1年と8ヶ月も間が空いています。
もちろん、その間に再発したとかいうことではなく、
相変わらず忙しく過ごしてきました。
このブログでは、すでに私が伝えるべきことの多くを
書き上げたという気持ちがあって、
そのため「これ以上、何を書くのか?」という自問自答があったりもしたのです。
ただ「うつが治ったらこうなった」の要素が
まだ足りないという気持ちがありまして。
ここをもう少し追加しておきたいというのがひとつ。
…うつの真っ最中というのは、真っ暗なトンネルどころか
ドラム缶に閉じこめられたような状態になってしまって
そこから「抜け出る」なんて、想像もつきません。
なので、そこから脱出した先に何があるのか、
私が見たものを書いておくのも誰かの役に立つだろうと思うのです。
そんな発想から、いくつか書いてきた「こうなった」の一連の記事の
第八弾です。
**************************
いま現在、闘病中の方はもちろん、うつ傾向にある方ならば
今さら確認する必要もなかろうと思いますが、
うつになると怖いものばかりです。
周囲の反応が怖い、自分の将来が怖い、
近い将来に起こるであろうさまざまな出来事が怖い。
そしてそれら恐怖すべき出来事に対して何をするでもなく、
ただ恐れおののいて時間を過ごす。
実際の私自身がそうでした。
ところが、うつを乗り越えると、これがまったくの真逆になります。
これまで恐怖の対象だったさまざまのことに、
正面から立ち向かうことができるようになります。
…なんか、仮面ライダー的な表現ですが、本当です。
苦手としていた相手、言いづらかった言葉、表明できずにいた意見。
すべて堂々と相対して主張することができるようになります。
そして主張するだけでなく、話し合い、討議し、結論に導くことも
できるようになります。
単に「自己主張ができるようになる」というだけにとどまらないのです。
…とはいえここは、人によって違うかもしれません。
いずれにせよ、それまで恐怖感から
「ここから先は言ってはいけない、踏み出してはいけない」と
自ら抑え続けていた一歩を、踏み出すことができるようになります。
そして実際に踏み出してみて初めて分かることなのですが、
その一歩は「うつ」から完全に決別するための、とてつもなく大きな一歩です。
私は寛解ののちに一度の再発を経験しましたが、
さらにその後に「この一歩」を踏み出せたことで、
それ以降の再発もなく、うつと離別することができたと思っています。
…なんか、タイトルとズレた話になってしまったような気がしますが
引き続き「治ったら」シリーズを続けてまいります。