よみがえる言霊(コトダマ)

なにやら、季節はずれの怪奇特集番組みたいなタイトルです。
ですが、なんだかそんな気分になってしまうようなことが、
ここ数日の間に起こったのです。

ほんの3日ほど前のことです。
このブログで、私はいちばん多忙だった頃のことを書きました。
そして「どんなに忙しくても、心を亡くさないように」と、
少々説教臭いことまでも。

記事を書き上げ、もろもろの雑用を済ませた私は、
あらためて自分の書いた記事を読み返しながら、
缶ビール片手に当時のことを、なぁんとなく思い返していました。

確かにとてつもない忙しさでした。
家族との時間はほとんど取れなかったし、
いつも心がギラついていました。
それでも、いちばんエネルギッシュに動いていた頃でもありました。

うつを経験してからは、どんなに忙しくても心身を休める時間を持ち
請け負う仕事量にも安全マージンを多めにとっていた私です。
年齢的にも、力任せに押し通すということができなくなってきています。

でも、好きでやっている仕事ですから、
あの頃のような仕事三昧の毎日も、決して苦ではないのです。
ことに書き仕事であれば、なお楽しく作業ができます。
資料をじっくり読み込み、文章を一気に書き飛ばす。
そういうことが好きなのです。

「また、あの頃みたいに書き仕事してみてぇなぁ…」

ふっと口をついて出た呟きだったのですが、
それがコトダマ様を呼んでしまったようです。

翌日は何ごともなく過ぎました。
さらに翌日、金曜日です。朝から私の携帯が立て続けに鳴り始めました。
どれもこれも、仕事の話です。
つい先日、営業に行った出版社やら、ずいぶんと懐かしいお客様やら、
さらには「○○さんに紹介されたのですが」という話やら、
次から次へです。
しかも、すべてが結構なボリュームの、まとまった「書き仕事」です。
雑誌の新規立ち上げ…なんて話まであります。

土曜日にダメ押しで入ってきた仕事を最後に、ようやくひと段落しました。

全部で……新規案件が5件。
フリーランスとしてはありがたい限りで、
まさに随喜の涙を流しまくるところではあるのですが、えらいボリュームです。
スケジュールを考えると、当分の間、休みは取れません。
ひとつくらい断っても…という考えもチラッとよぎりましたが、
ここでコトダマ様に逆らってしまっては、あとの祟りが怖いです。

これもまた時ならぬ天の恵みと感謝して、
それでも心を亡くすことのないよう、
久しぶりに爆忙の日々へと突入です。いざ。

ごめんなさい!コピーはできません。
タイトルとURLをコピーしました