うつが心配

うつは「病気」でなく「症状」

自分はどうして、うつになったのか。
そもそも、人はなぜうつになるのか。
治ったと思った直後に再発させてしまった頃、
私は気分の落ち着く時間を見計らって、
そんなことを考えていました。

うつの原因についてはいろいろ言われていますが、
まぁ大雑把なくくりとしては「ストレス」ということになります。
でも、それだけでは何の説明にもなっていませんし、
対策のしようもありません。

なので、私は逆から考えてみることにしました。

中国の伝統医療には「症状すなわち治療」という考え方があるそうです。
さまざまな病気に伴う痛みや発熱、吐き気などの症状は、
不快なものではあるけれども、
それ自体が治療の一環なのだ…という考え方です。

風邪をひいたときの状況を想像してみると、すんなり理解できます。
咳やクシャミ、鼻水などは、雑菌やウイルスを排除するためのもの。
発熱は免疫機能を高めるとともに雑菌やウイルスを弱らせるための作用。
さらに体がだるくなれば「仕事どころではない、ちょっと寝るわ」と、
体を休めることにもつながります。
こうして体力の消耗を抑え、免疫力を高めるとともに
侵入してきた雑菌やウイルスを弱らせ、排除しようとしているわけです。

このような高度な防衛・自己治療システムを人間の体が持っているなら、
似たような作用が精神に備わっていても、まったく不思議はありません。

うつの症状は人によって違うようですが、精神活動の極端な低下……
「何も考えられない、考えたくない」というのは共通事項でしょう。
ということは、うつ患者にとって「考える」こと自体が、
自分自身の精神をさらに痛めつける行動になってしまっている、と
考えることができるのではないでしょうか。
そしてそうした「心の自傷」を避けるため、脳内の情報伝達に異常が起こり、
「うつ症状」として表れているのではないでしょうか。

「おい、それ以上考えるな! 精神が崩壊するぞ」
うつというのは、心の崩壊を察知した脳が発する、
最後の警報のように私には思えるのです。

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