【うつの兆候】しるしを捉えて、早めの対応を

「うつの兆候」というくくりで、いろいろなことをお話ししてきました。いずれも私の身の上に起こったことだけを羅列してきたので、これらが「うつの兆候」のすべてというわけではありません。
また、ここに挙げた症状の多くは特に変わりばえのするものでもありませんから、多くの場合は「ちょっと疲れているのかな」程度で終わってしまうかもしれません。

ですが、うつには他の病気とは違う、特徴的な症状も少なからずあります。

・感情の起伏がなくなり、平板になる
・頭が回らず、思ったことが行動に移せない
・何かあると「自分が悪い」と思い込む
・死にたい、いなくなりたいと思う

これらの感覚は、(おそらく…ですが)うつ特有のものです。
こうした感覚を抱いたならば、すでにうつを発症しているかもしれません。 
また、そのほかのさまざまな症状にも要注意です。

・朝、起きる気力が出てこない
・なんとなく体が重い
・目まいやふらつきが起こることがある
・食欲がなく、美味しいと感じない

これらは単体で見ると「なあに、大したことはないさ」と思いがちですが、複数の症状が同時期に表れたり、数週間経っても良くならない…というときは、うつに限らず「何かの病気の前触れでは」と考えたほうが無難です。

他の多くの病気と同じように、うつも発症前にその前兆が表れます。そしてこれまた多くの病気と同じように、それが「うつの兆候」だと気づくことはほとんどありません。

だからこそ、十分に気をつけていてほしいのです。

これから梅雨どきにかけては、うつ発症のピークです。「おかしいな?」と少しでも感じたならば、まず医師の診察を受けるようにしてください。それは決して恥ずかしいことではありません。自分の心身の状態を常にチェックしておき、異常を感じたら専門家の意見を仰ぐというのは、健康管理の基本、王道です。

うつは、こじらせてしまうと数年以上の時間をあなたから奪い取ります。ですが、そのトラブルは防ぐことも避けることもできるものです。
そのためにも、自分の心の状態をもっと気遣ってあげてください。他の誰のためではなく、何よりあなた自身のためなのですから。
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