【うつの兆候】何かにつけて「自分が悪い」と思う

これは、その人の性格も影響するのかもしれません。
ですが私の場合は、何ごとかあるとすべて「俺が悪かったんだ」と思い込んでいました。

日本人はもともとの民族性として慎ましやかな側面があります。他人を立て、自分は一歩退く謙譲の精神文化があります。他人との間にトラブルが起こったとき、それがほぼ100%先方に原因があると思われるようなときでも「まぁまぁ、気づかなかったこちらにも非はあるのだから」などと言い、穏便に済ませようとします。

それはある種の美点ではありますが、それが昂じるとうつを助長する要素にもなってしまいます。

うつを発症すると、あらゆることに関して悲観的に考えます。とにかくすべてにおいて、悪い方へと考える。それがうつです。
ですから何かトラブルが起こり、その責任がどこに帰するのかということを考えるときに、うつにやられた人はまず例外なく「自分が悪い」と考えます。他の誰かに責任がある、ということは考えません。すべて自分が悪い、それがうつです。

一緒に仕事をしている同僚なりチームメイトなりが何かの失敗をした。当然、その責任は失敗した本人に帰せられるべきものです。ですがうつにやられていると「彼にアドバイスできなかった自分が悪い」ということになります。馬鹿げたことに見えるかもしれませんが、そうなるのです。
彼が失敗するかもしれない…ということを事前に予測し、助言することが、自分ならできたかもしれない。それができなかったから、彼が失敗したのだ。彼の失敗は、私が至らなかったためだ…。こうなるのです。

これはもう、先日の記事でお話しした「死にたい」と同程度に、うつ発症の確定事項です。
もし、今のあなたがこうした思考…あるいは、これと似たような思考を持っているとしたら、すでにうつを発症していると見て良いでしょう。「すぐに病院へ行って下さい」というレベルです。 

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