【うつの兆候】行動できない

これは、前記事の「頭が回らない」と似ています。あちらは「思考が動かない」という状況でしたが、こちらは「行動を起こせない」という状態です。
何らかの行動…それがたとえば取引先に電話を入れることだったり、上司に報告書を出すことだったり、飲み会への参加・不参加を幹事に伝えることだったりするのですが、こうした行動を起こせなくなります。

やらなきゃいけないのは判っています。でも、それができません。なぜか?
ひとつには、うつになると「とかく悪い方に考える」ためだろうと思います。

たとえば取引先に電話を入れるだけだとしても、ひたすら悪い結果ばかりがイメージされてしまいます。
留守中に先方から連絡があって、折り返しの電話を入れるなどという場合には、それこそ悪いことしか頭に浮かばなくなります。

「電話があったって…何だろう、トラブルでもあったのかな」
「もしかして俺、何かミスったのでは」
「知らないうちに迷惑をかけていたら、どうしよう」
「もしそうだったら、かなり怒ってるだろうな」
「ヘタしたら、取引を打ち切られてしまうかも」

こんなことばかりを考えたあげく、怖くて電話ができなくなってしまいます。

そうでなくても「動かなくてはいけないのに動けない」ということは、うつになると多々起こります。これは毎朝の「起きなきゃいけないのに、体が動かない」ということと同じです。 
結果、頭の中では「アレをやらなきゃ、早くやらなきゃ…」という思いばかりがグルグル回り、いつまで経っても行動を起こせません。

ここまでくると、これは「兆候」というよりも「症状」でしょう。
すでに立派なうつ状態だと思います。 

【危険度:★★★★★】 

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