このところ、気温も湿度も上昇傾向です。
上着を着ないで外に出てもさして肌寒さを感じることもなく、
やれやれ、ようやく本格的な春が来たか……とホッとする一方で、
警戒モード突入の方々もおられるのではないでしょうか。
そう、そろそろうつ発症のピークシーズンがやってきます。
だいたい、3月から4月は変化の時期で、
その後の5月は連休があることもあって勢いで乗り切ることもできるのですが
梅雨に突入する6月になると、とたんに心身に影響が出てきます。
まぁ鬱陶しい長雨はそれだけでも憂うつなものですし、
ムシムシとした中途半端な気温の高さもイライラを募らせます。
朝、起きてみればシトシト雨が降っていて
しかも気温だけはビミョーに高く
それでラッシュアワーの電車に乗らねばならぬとなれば、
そりゃあ誰だってため息のひとつも吐きたくなるものです。
こういう、気温や湿度といった外界の環境が
人間の心身に与える影響については、
世界中のえらいお医者さんやら学者さんやらがさんざん研究していて、
その関連については、いちおう定説があるみたいです。
統計データをみても、これから先しばらく……6月から7月あたりは
うつ発症が一年で最も多くなる時期だといわれますから、
やっぱり医者や学者という人たちの言うことは、
そうそう間違ってはいないということでしょうか。。。
ちなみに6月から7月というのは、
電車内での痴漢が最も多い時期だということですが、
これはたぶん、うつとは関係ないと思われます。
なんにせよ、そうした時期に突入するとなれば、
ある程度の準備はしておいたほうが良いかもしれません。
具体的な予防策を講じるとなると難しいかもしれませんが、
「そういう時期だから、気をつけたほうがいいな」と思っているだけで
いくらかの役には立つかもしれません。「気はこころ」です。
「なんか最近、やる気が出ないし気分が晴れない…」
「もしかして…俺、『うつ』なのかな?」
「医者に行ったほうがいいのかも…」
という方々はもちろんのこと、
「今は寛解しているけど、再発が心配」
という方々も、ちょっと心の準備をしておいたほうが良いかもしれません。
そしていつも申し上げることですが、「おかしい」「ヤヴァイ」と感じたら、
すぐに精神科に直行しましょう。
それが、あなた自身を守り、あなたの後ろにいる人たちを守るための
最善の方法なのですから。