症状そのものが治療の第一歩…その2

それじゃあ、うつの症状が本当に治療の一環になっているといえるのかどうか、考えてみます。
まずはうつの症状を列記してみましょう。

・何もやる気が起こらない
・体を動かすのが億劫、仕事に行くのが苦痛
・頭が回らず、考えたり判断したりができなくなる
・人混みや電車など、人のいるところがダメ
・人とのコミュニケーションが辛くなる

他にもいろいろありますが、私が特に苦しかった主なものだけにしておきました。まぁ、これだけでも充分「もう勘弁してください」と言いたくなるほど重たいものではあります。

…さて、このいろいろな症状を見てみると、つまりは「動けない、考えられない、コミュニケートできない」ということになります。もしこれらの症状が「うつ状態を改善する作用を持つ」ものだとしたら。あるいは少なくとも「今以上の悪化を防ぐ働きを持つ」ものだとしたらどうでしょう。「発熱や体のだるさ、下痢や嘔吐」と同じように、これらの症状の「真逆の位置」に、うつの直接的な原因があるのではないでしょうか。

・自分から何か行動を起こす
・体を動かす、仕事をする
・ものごとを考え、決断する
・他人と接する
・会話などを含めたコミュニケーション

要するに、これらの事柄から精神的ダメージを受け続けた結果、うつ症状を引き起こすまでになってしまったのだと思うのです。特に注目したいのは「人とのコミュニケーション」という部分について。ここは「相手が誰であってもダメ」「家族なら大丈夫」「特定の数人に対して極度の拒否感がある」など、人によって違ってくるのではと思っていますが、統計的に調べたデータが無いと、なんともいえないでしょう。
私の場合は家族に対してはごく普通に接することができましたが、その他の人間に対しては過敏になり、中でも仕事上の関係者に対してはより深刻で、そのうちの何人かに対しては非常に強い拒否感を感じました。
このあたり、ストレスの発生源を明確に表していたなと思います。

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