うつ発症のサインとは?

うつを上手に回避するには、何よりも「うつの兆候を見逃さない」ということに尽きます。これまでうつの経験が無い方であれば、まずは「うつのサイン」を知っておくことが第一でしょう。日常生活の中でこれらのサインが表れたなら「むむ、もしかしたらヤバいかもしれんぞ」と考えたほうが良い、ということです。

これは私自身の実感ですが、うつは重症化すればするほど治療が厄介になります。厄介というか、回復までに時間がかかるようになります。ですから発症の危険を早めに察知し、先手を打って対処していくことが賢い現代人というものでしょう。

では、うつ発症のサインとしては、どのようなものがあるのでしょうか?
実際に私が体験したものの中から、一般人でも判りやすい、あるいは自覚しやすいものを挙げてみましょう。

■しっかり寝たほうがいいぞ
・昨日の晩飯のメニューが思い出せない
・ボーッとする時間が増えた
・同じ話を何度も繰り返す(自分が話したことを覚えていない)

■しばらく休んだらどうだ
・頭が回らず、考えがまとまらない
・ものごとの優先順位がつけられない
・仕事の効率が極端に落ちてきた

■おい、医者に行けよ
・人と会ったり話をしたりするのが怖い
・電車や人混みでめまいや頭痛がする
・気持ちがふさいで、何もする気になれない

■もう何も考えるな
・自分は最低の人間だ
・何もかもすべて自分が悪い、自分のせいだ
・死にたい、この世から消えてしまいたい

まぁ、他にもあれこれとあるのですが。
これらの兆候がすべてうつのせいだというわけではありません。昨日の晩飯に何を食べたかなんて、とっさに思い出せないことなんかザラにありますから。それにちょっと疲れているときなどは、頭も疲労して考えがまとまらない、なんてこともよくあります。ですからこれらの兆候があるからといって、すぐさま「うつだ!」というわけではありません。

問題なのは、これらの兆候が「継続的に表れる」という場合です。一時の不調や気の迷いとかではなく、持続して起こっている場合には、うつの気配濃厚です。
もしそんな状態になったら…まずは精神科のクリニックを捜して、受診することです。悪いことは言いません。早めの診療でうつの発症は防げますし、たとえ発症していたとしても、早めの治療を受けることでダメージを小さく抑えることはできるのです。

なお、すでに一度うつを経験した人間…私のような人間の場合は「再発を防ぐ」というアプローチになるわけですが、その場合は初発とは違う面に注意する必要があります。それはまた、別の機会に。

ごめんなさい!コピーはできません。
タイトルとURLをコピーしました