うつは心の生活習慣病

何ごとにも言えることですが、耳学問と経験則というのは天地ほどの開きがあります。
本で読んだ、あるいは人から聞いたという「知識」と、実際に自分自身が経験したうえで導き出される「知恵」との間には、とてつもなく大きな差があるんじゃないかと思うのです。

うつについても同様で、自分で経験したからこそ判ること、気づくことというのは、実際に多々あります。ネット全盛のご時世ですが、ネットにひしめく情報がいかに膨大であろうとも、そこから「経験」は得られません。経験が得られないのですから、当然「経験値」も得られないわけで、まぁ体験者じゃないと身につけることのできないノウハウやらテクニックやらも、あったりするのです。

さて、その自分自身の経験から、いろいろなことが言えるわけですが、まず声を大にして言いたいのは「うつは心の生活習慣病だ」ということです。

糖尿やら高血圧やら、いわゆる「生活習慣病」というのがありますよね。あれは、特定の細菌やらウイルスやらが悪さをするわけではなく、また特定の臓器や細胞がブッ壊れるわけでもありません。ただ長年の生活習慣によって体が少しずつ異状をきたし、その限界を超えてしまうことで起こる疾病です。
(…この言い方であってるのかどうか、心もとないですが)

うつも同じなのです。

意識しているかどうかに関係なく、長年にわたって続けてきた「心の習慣」が、精神を蝕み、心に歪みを作り、やがてうつという厄介な症状を引き起こしてしまうのです。
もしかしたら。うつ以外のさまざまな精神疾患も、こうした「心の生活習慣」によって発生する、あるいは発生する危険が高まっているのではないか…。私自身はそう思っています。

では、どんな習慣がうつを呼ぶのか。
そのあたりの話は長くなるので、回を改めて書いていくことにします。

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