「心の生活習慣って……何だそりゃ?」
そんなふうに感じる方も多いかもしれません。
ですからまずは、そのあたりから話を始めていくのがよろしいでしょう。
普通「生活習慣」と言ったら、
日々の食事やら運動量やらの、日常的な傾向のことです。
あとは睡眠時間とかタバコやアルコールの量だとか…。
日常生活のうえで習慣づいているもろもろを指します。
…なんのヒネリもないくらいに言葉通りです。
40代50代くらいの年齢になってくると、
たいていの人は自分の生活習慣を気にし始めたりするものですが
まぁ今の世の中、たいていの人は
偏った食生活と慢性的な運動不足というのがお約束ですから
別段、大騒ぎするほどのものでもありません。
気になるのなら、自分で気をつけて改善していけば良いことです。
「判っているけど、なかなかそれができなくて…」というのは、
よく耳にする言い訳です。
でも、食事や運動といった「作業」は、誰もが意識的に行っているものです。
そろそろ昼休みだなぁ…と思いつつ仕事をしていたのに、
ハッと気付いたら牛丼屋で特盛りを食っていた…なんてことはありません。
夕食の献立は何にしようかしら…と考えていたはずなのに、
いつの間にか唐揚げを作っていて、アラやだ私ったら…なんてこともありません。
つまり世に言う「生活習慣」というものの多くは、
意識的に行っているさまざまな作業であって、
それだけに、変えていくことは難しいことではないのです。
ところが、ここで私が言う「生活習慣」というのは、
自分自身が意識せずに行っている、さまざまのことを指しています。
つまり「無意識のうちに身につき、無意識のうちに行っている」、
さまざまのことを指すのです。