このところ、なにしろ天候が不順です。
まぁ、梅雨前線がど〜んと居座っている以上、仕方ないことではありますが
暑くなったり涼しくなったり、またジトジトとぐずついた天気は、
うつであろうがあるまいが、やはり精神衛生上よろしくありません。
この時期は一年を通じてうつの危険が高まる時期です。
すでに闘病中の方はもちろんですが、
寛解した方もいらぬ再発などしませんよう、充分にご注意ください。
****************************
さて、昨年も今くらいの時期に書いたと思うのですが
うつは発症するときに、それらしい感触というか前触れがあります。
すでにうつを経験した方ならばご存じかと思いますが、
あらためて挙げておきます。
1)体を動かすのが億劫になる。出不精になる
2)何に対しても興味や好奇心が薄れる
3)雨の日や気温の低い日は調子が悪い
4)満員電車やバスなど、狭い空間がイヤになる
5)人とコミュケーションするのが苦痛になる
6)食事が美味しくなくなる。味が分からなくなる
判りやすいところに絞って挙げてみましたので、
以前の記事とは少々違うかもしれません。
(前記事見ろよ、というところではありますが。。。)
うつとともに表れる症状は幅広く、精神的な症状と肉体的な症状、
それぞれが表れたり、どちらかだけしか表れなかったりということもあり
また人によってずいぶんと差があるものではあります。
ですが「今まではこんなこと、なかったのに……?」という状況で
これらの症状が表れているとしたら、かなりヤヴァイと思ったほうが良いでしょう。
7)失敗やエラーをするのではないかと不安になる
8)ごく簡単で初歩的な作業ができない、時間がかかる
9)何か良くないことが起こると「自分のせいだ」と考えてしまう
↑こうした状態になると、まずビンゴです。
「死にたい、消えてなくなってしまいたい」などと思い込むのも、まさにそうです。
また、うつはいろいろな症状が表れますが、「日内変動」という特徴があり、
だいたい夕方以降になると、そうした不快な症状が軽くなったりします。
ですから「朝が辛く、昼間はずっとどんよりしているが、夕方からはマトモになる」なら、
まずうつだと考えて間違いないでしょう。
などと医者でもない私があれこれ言いましたが、
うつは早期発見・治療が第一です。
本当に、症状が重くなると治すのも大変で、しかもやたらと時間がかかります。
「おかしい…?」と感じたら、まず医師の診察を受けてみる。
精神科には行きにくいというのであれば、
以前お話しした行政の施設などを活用されるのもよろしいのではと思います。
世界に冠たる先進国でありながら、日本の精神衛生環境はまだまだまだお粗末です。
行政も頑張ってくれているのですが、いわばインフラですから、一気に環境が整うものでもありません。
精神衛生の改善維持に対する、国民の意識レベルという要素もあります。
ですから今は、まず一人ひとりが自分自身を守り、気遣うという意識が必要です。
うつを発症していちばん困るのはあなた自身であり、
そしてあなたのいちばん近くにいる家族なのですから。