さて、何がストレスになるのかは人によって違いますが、
そこには「程度問題」というものも入り込んできます。
たとえば先にお話しした「仕事漬けの毎日」というケース。
早朝から会社に行き、帰りはいつも終電です。
土日も同じペースで、まったく休みがとれません。
この状況で「好きな仕事がしっかりできて、嬉しい♪」と感じる人のほうが、
きわめて少数派でしょう。たいていの人にとっては大きなストレスです。
ですが、せめて土日だけでもゆっくり休めたらどうでしょう?
それならまだ頑張れるかな…という人も出てくるのではないでしょうか。
あるいは、休みを日曜だけにして、その代わり毎日二時間早く帰るとか。
これなら、毎日少しずつですが、余暇を作ることができます。
それとも、就業時間はこのままで、給料が倍額になったらどうでしょう。
エネルギッシュな若者ならば、「よし、やったるで!」という気にもなるでしょう。
拘束時間が長く心身ともにキツくても、その先に大きな報酬があると思えば、
それがストレスになることはありません。
ストレスの原因となる事象に対して、私たちは一面的な見方でとらえがちです。
ですが、それがどの程度の負荷なのか、その程度によっては
ストレスとならずに済みますし、
別の条件を加えることで、一気に軽減することもできます。
「給料が倍になる」というケースの場合は、軽減どころか一気に解決できます。
「解消」ではありません。「解決」できるのです。
もちろん、身の回りにウニャウニャとうごめいているストレスの種のすべてを、
自分自身の意志と力でなんとかできるわけではありません。
だからこそストレスになってしまうのですが、
それらは決して避けられないものではなく、軽減できるものであり、
また時と場合によっては完全に解決することもできるものだ、ということを
ここで覚えておいてください。
…何やらずいぶんと偉そうなもの言いですが、ご勘弁くださいね。
このあたりのことは、きっちり呑み込んでおいたほうが良いと思うのです。
医者でもない私がこんなことを言うのもおかしな話なのですが、
自分自身が経験し、たどってきた道の先に、完全復活を果たした今があると思うと、
それを「一つのやり方」として、皆さんにきちんとお見せしておきたいのです。
階段を一段ずつ踏みしめて昇っていくような話がしばらく続きますが、
今少しお付き合いくださいませ。
……書いてるうちに疲れてきたら、軽めのネタも挟んでいくようにいたします。