ストレスについてあれこれ書きましたが、
結局のところ最も大切で効果的なのは、
「何がストレスになるのか」「どこまでなら耐えられるのか」ということを、
まずあなた自身が知ることです。
つまり、あなたが船から垂らしたロープの長さを知り、
その先に結びつけた錨の姿を知ることです。
もっと具体的に言うなら「何がイヤなのか」「どうしたいのか」ということを、
自分自身に問うてみることです。
私がそうだったから…ということもありますが、
人は意外と自分自身のことをよく理解していないと思います。
「俺ってこういう人間だから」などと、てんで見当違いのイメージを
自分に対して持っていたりします。
そうした誤った思い込みがあると、外部からの刺激に対しても
それが危険なものかそうでないかを区別できない場合が出てきます。
本当は心身にえらいダメージを食らわすような刺激が迫っていても
「それくらい、平気平気♪」などと、鷹揚に構えてみたりします。
で、やっぱりというか案の定というか、予想もしていなかったダメージを食らいます。
「えっ…なんで俺、こんなに辛いの? 苦しいの?」
その理由が本人には解りません。
自分に対する誤った思い込みがあるからです。
そしてその思い込みがあるために、本当ならばすぐに見つけられるはずの、
「思考の無限ループから抜け出す分岐点」が覆い隠されてしまいます。
(これについてはこちらをご覧ください)
こうなると、「うつ」はもう目前です。
というか、すでにうつ状態かもしれません。
そうしたことにならないよう、日常的にストレスを感じている方は
自問自答の時間を持つようにおすすめします。
「俺は何がイヤなんだろうか」
「とのような形が、自分の理想なんだろうか」
それを自分自身に問いかけてみるのです。
否定的な突っ込みは一切入れてはいけません。
「そうは言っても、それは仕方ないだろ」とか
「現実問題、そんな理想は実現不可能じゃないか」とか、
そんなことは考えてはいけません。
何がイヤなのか。どうなれば嬉しいのか。
それだけを三歳児の心で考えてみるのです。
そこに、ストレスを避け、ストレスから逃げる方法が隠れています。