さて、相変わらずストレスの話ですが、ここらでちょっとまとめてみます。
・ストレスは外的要因と内的要因のマッチングで発生する。
・何がストレスになるかは、人によって違う。
・たとえストレスになる事象でも、程度によってはストレスとならないことがある。
文字にすると何やら面倒くさいのですが、
こんなことを最初に考えていたときに、
私の頭に浮かんだのが「海に浮かぶ船」のイメージでした。
船といっても、大きなものではありません。
まぁ、いいとこ漁船や釣船くらいの大きさです。
私はこの船に乗って、波ひとつない穏やかな海に浮かんでいます。
そうして時には急いで、時にはのんびりと、船を走らせていきます。
回りには似たような船がたくさん浮かんでいます。
それぞれが思い思いに、あるものは大急ぎで船を進ませ、
またあるものは海流に身を任せるようにじっと海面に浮かんでいます。
これらの船はみな、海中にロープを垂らしています。
長さはまちまちで、ほんの数メートルのものもあれば
数十メートルもの長いロープを引きずっているものもあります。
一本だけでなく、何本もロープを垂らしている船もあります。
「ロープを垂らしていない」という船はありません。
いや、もしかしたらそういう船もあるのかもしれませんが、
私の見る限りでは、そういう船は見あたりません。
みな一本、あるいは数本のロープを、船尾から海中に降ろしています。
そして海中に沈んだそれぞれのロープの先端には、
たいてい錨が結びつけられています。
錨といっても形はいろいろです。
細い鉄筋の先が曲がった、バールのような形のものや、
大きなお盆のような、円盤状のものもあります。
もちろん、漫画に出てくるような重くごっつい鈎型のものもあります。
その一方で、こうした錨が付いていない、ただロープを垂らしただけの、
そんな船もときどきあります。
ロープの本数。
その先に錨が結びつけられているかどうか。
それはどんな形の錨なのか。
以上3つが、前回の話に出てきた「内的要因」です。
そしてその場所の水深と海底の状態が、「外的要因」です。
ストレスになるかどうかの「程度」というのは、
この水深と垂らしたロープの長さがどの程度か、ということになります。