うつは治るのか?-02

前にも書いたことなのですが、うつは不治の病ではありません。
ちゃんと治すことはできますし、再発を防ぐこともできます。

ここでいう「ちゃんと治す」というのは、単に症状を抑えるということではありません。
うつの症状を起こす根本的な原因を取り除き、完治させるということです。
「寛解」ではなく「完治」です。
私自身は自分の経験から、「うつは完治できる」と考えています。

もちろん、完治したからといって「生涯、二度とうつにはならない」というわけではありません。
うつはハシカやおたふく風邪とは違うのですから、
「免疫ができてるから大丈夫」という話にはなりません。
再びうつにやられちまわないように、気をつけることは必要でしょう。
ですが完治させてしまえば、いつやってくるかも知れないうつの恐怖にビクビクしながら
毎日を過ごすことはなくなります。
私自身、「うつ絶好調」の時期に身もだえしながら憧れた「普通の生活」を、
ごくごく当たり前のように送ることができるのです。

ただ、私が考える「うつ回避の方法」では、
自分自身と正直に向き合い、見つめ直す作業が必要です。
「うつ」という症状を生む原因となった自分の中の歪みを見つけ、
それを正していくことが欠かせないからです。
そしてそうした作業を行うには、ある程度の心の平安が求められます。
うつの症状がはっきりと表れているときにその作業を行うのは、
正直言ってお勧めできません……というか、やめるべきだと思います。

ですからまずは投薬などの治療によって症状を軽くしていくことが第一です。
休職や転属などでストレスの源から離れることができれば、大きな助けとなります。
とにかくあなた自身の心の負荷を軽くする、あらゆる方策をとりましょう。
そうして心の荷物を降ろし、軽くなったところで
あるいは日内変動で症状が落ち着いたところを見計らって、
自分自身と向き合ってみると良いと思います。
以前書いた「無限ループを抜け出すには」あたりを
ぜひご参照いただければと思います。

きっと役に立ちますよ。

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