タイトル、ストレスを「解消する」と言ったほうが通りは良いと思うんですが、
私にとってストレスというのは、自分をがんじがらめに縛りつける鎖のようなイメージなんです。
ですからそれを解き放って、自由になる…という感覚が、なんとなくしっくり来るのです。
それだもので、このようなタイトルにした次第ですが、
あんまり一般的な言い方ではないかもしれません。
なので、以降は「ストレス解消」で統一することにします。
モノ書きとは言いながら、生来面倒臭いのが嫌いでして…。
まぁ、細かいことは気にしない気にしない。
さて、このストレスの解消法ですが、
これはまぁ、ストレスの溜まり具合によっても変わってきます。
たとえて言えば、カレー皿の汚れと換気扇の汚れ、という違いでしょうか。
いずれも油汚れには違いないですが、
カレー皿の汚れはさして手強い相手ではありません。
しばらくお湯に浸けておいてある程度の汚れを落とし、
その後に洗剤でギュギュッと洗えば、すぐにキレイになります。お手軽です。
ところが換気扇の油汚れとなると、そうはいきません。
何せ積年の汚れが層を成してこびりついていますから、
それなりの手間と時間と覚悟をもって、対峙しなくてはなりません。
例年、多くのご家庭では年末に「大掃除」というイベントがあり、
その時ばかりは、日頃家事から遠ざかっている亭主も動員されてしまうものですが、
正直、換気扇掃除は私にとって、最もやりたくない仕事のひとつであります。
少々話が横道にそれてしまいましたが、ストレスも、この「カレー皿と換気扇」と同様です。
心にこびりついた汚れには違いないのですが、それがどの程度の重さのものかによって
適した対処法も変わってくる、というわけです。
軽度のものであればさして手間はかかりませんし、
重度のものであれば、それなりに腰を据えてかかる必要があります。
ただ、ストレスも油汚れも「解消する」以前に「汚れを溜めない」という観点が重要なのです。
あの手強い換気扇の油汚れにしてからが、極端な話、
週に一度くらいのスパンで小まめに掃除をしていれば、
あそこまでガチガチにこり固まってしまうことはないのです。
それこそカレー皿並みに「お湯に浸して、ジ○イを垂らして30分でこの通り!」
…と、CMみたいにうまくいくかどうかは判りませんが、
汚れがこびりつく前に、ラクに掃除できるはずです。
ストレスも同じです。
我慢に我慢を重ねて溜め込むと、解消することがそれだけ難しくなります。
ですから「ちっ、うっぷんが溜まってるぜ!」とか、
「くそっ、なんだか気に入らないぜ!」とか、
「まったく、気分が乗らないぜ!」とか、
(台詞回しが妙に70年代なのは気にしないでください)
そんなふうに感じたときに、小まめに解消するのが良いと思うのです。
そんなときに感じるストレスのひとつひとつは、小さなものです。
ですからその都度、解消しようと思えば、さして苦もなく解消できます。
カレー皿の油汚れと同様です。
ですがその程度の汚れでも、溜め込んでしまうとやがて換気扇レベルになってきます。
こうなってしまっては、キレイにするにはそれなりの時間と労力、
場合によっては専門家のテクニックも必要になるかもしれません。
何かと大がかりな話になってしまいます。
「これくらい、大したことない」
「いや、まだこの程度なら俺は大丈夫」
こんな余裕をかましているうちに、ストレスは着実に積み重なっていきます。
それを防ぐ最良の方法は「ストレスは軽いうちに解消する」、これに尽きます。
こうすることでストレスの重量化を防ぐことができ、
それによる精神への悪影響を回避することができるのです。
では、日々発生する軽度なストレスをどのように解消するのか。
それはまた、回を改めてお話することにいたします。